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不意に、彼は暗い衝動にかられた。鈍い音をたてて貝殻は掌の中でつぶれた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:46% 作品を確認(amazon)
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恐ろしい考え・邪悪な心
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前後の文章を含んだ引用
......桃色をした貝殻を拾いあげてそれを手で弄んだ。それは今日一日のうち、はじめて彼が見た美しいものであった。耳に当てると貝殻の奥から、かすかな音のようなものが聞えた。不意に、彼は暗い衝動にかられた。鈍い音をたてて貝殻は掌の中でつぶれた。「乗んなっせ」 舟底に溜った水は、埃で白くなり、ふくれあがった足にはつめたかった。足を浸したまま、両手で舟ばたを持って眼をつぶり、司祭は溜息をついた。 舟がゆっ......
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手の平・掌(てのひら)
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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落ち着いてゆっくり考えよう、そう思うそばから思考が風に吹き散らされてしまう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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