管玉は病める蚕 のように曇っている。
横光利一 / 日輪 ページ位置:2% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......漁夫の松明 の明りを振り向いて眺めていた。 「見よ、大兄、爾 の勾玉は玄猪 の爪 のように穢 れている。」と、卑弥呼はいって、大兄の勾玉を彼の方へ差し示した。 「やめよ、爾の管玉は病める蚕 のように曇っている。」 卑弥呼のめでたきまでに玲瓏 とした顔は、暫 く大兄を睥 んで黙っていた。 「大兄、以後我は玉の代りに真砂 を爾に見せるであろう。」 「爾の玉は爾の小指のように穢れている......
単語の意味
蚕(かいこ)
蚕・・・カイコガの幼虫。普通、4回脱皮した後、白くて俵型の繭(まゆ)を作る。繭は絹糸の原料になるため、古くから養蚕(ようさん[=蚕を飼うこと])されてきた。野生では生活できず「飼い子」が名前の由来とされる。
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管玉は病める蚕 のように曇っている。
横光利一 / 日輪
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街灯がある度に伸びては縮む影の上を歩いていった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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