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ベンチはどれも黒光りのする年代物だ。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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......渡されていて、三角の天窓にはロマンチックなステンドグラスまで嵌まっていた。 木枠の改札の壁の上には、いまだに国鉄の動輪のしるしが、忘れ物のように掲げられていた。ベンチはどれも黒光りのする年代物だ。 せめてこの駅舎だけは保存できないものかと仙次は思った。重油ストーブに手を温めながら、立ち通してきた体をベンチに下ろす。 しじまの中に、気動車の警笛が鳴った。「......
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(骨董品店の)ショーウィンドウの中には 翡翠 色 の水差しがたったひとつ陳列してあった。淡い色彩の、いまにもぽきっと折れてしまいそうな長い長い 鶴首 から、ふっくら膨らんだ丸い胴への曲線が美しかった。
骨董は女と同じだ。《…略…》変なものを掴むようでなくっちゃ、自分の鑑賞眼の発展はあり得ない。骨董にも女にも相場があるようで相場がないものだ。《…略…》惚れるから相場があり、自分の発展がある。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
ベンチはどれも黒光りのする年代物だ。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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すっと触った指がありもしないささくれを想像して鳥肌を立てるほどになめらかで黒ずんだ艶を帯びた木製の肘掛け椅子
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
雲母の皮膚を持つマネキン人形
岡本かの子 / 巴里祭
芸術の価値は、カントの定義以来、〈美しい beautiful〉か〈崇高 sublime〉かのいずれかだったが、二十世紀後半以降、取り分け顕著に現代のネット社会では、それがそのまま、〈カッコイイ cool〉か〈スゴイ awesome〉かになっている。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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