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(骨董品店の)ショーウィンドウの中には 翡翠 色 の水差しがたったひとつ陳列してあった。淡い色彩の、いまにもぽきっと折れてしまいそうな長い長い 鶴首つるくび から、ふっくら膨らんだ丸い胴への曲線が美しかった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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骨董・年代もの 水差し
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前後の文章を含んだ引用
......てがって、食い入るように何かを見つめていたが、武内にはその鈴子の目がどこか異常であるように感じられた。彼は政夫を茶店に残して、そっと鈴子の背後に近寄って行った。ショーウィンドウの中には翡翠色の水差しがたったひとつ陳列してあった。淡い色彩の、いまにもぽきっと折れてしまいそうな長い長い鶴首から、ふっくら膨らんだ丸い胴への曲線が美しかった。 だが武内は、そんなちっぽけな水差しよりも、それを見つめている鈴子の目が気になった。懐しさをあらわにして、遠くからやって来る人を待ち受けている、そんな目をして、......
単語の意味
淡い(あわい)
鶴首(かくしゅ)
翡翠・川蝉(かわせみ・ひすい・しょうびん)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
鶴首・・・鶴のように首を長くして、まだかまだかと待つ。物事の到来を待ちわびること。よい知らせや待ち人が来るのを待ちこがれていること。
翡翠・川蝉・・・「翡翠」の読み「かわせみ」「ひすい」「しょうびん」
「川蝉」の読み「かわせみ」

1.(「「かわせみ」「ひすい」「しょうびん」」と読んで)
カワセミ科の鳥。スズメより少し大きい鳥。背中・尾は美しい瑠璃色。尾は短く、嘴(くちばし)は鋭く長く、足は赤い。川辺に住み、魚をとって食べる。見た目の美しさから「空飛ぶ宝石」「水辺の青い宝石」という異名を持つ。
2.(「ひすい」と読んで)鳥のカワセミの別名。また、カワセミの羽の色に似た、深緑の半透明な宝石(ジェードの和名)。宝石の「ひすい」は、「ジェダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」の2種類に分類できる。両者はまったく別の鉱物だが、見た目で区別がしにくいので、どちらも「翡翠」と呼ばれる。
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