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もし、陣治がこのまま帰ってこなければ、自分はいったい――。《…略…》いったい、の後の空白が埋まらない。言葉が浮かばない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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......の男が嫌いだ。何ひとつ与えてくれない。与えるふりをして十和子の何かを掠め取っていく。陣治が嫌い。死ぬほど嫌い。それなのにどうして陣治のことを考えてしまうのか。 もし、陣治がこのまま帰ってこなければ、自分はいったい――。 何も映さないスクリーンのようなカーテンを眺める。いったい、の後の空白が埋まらない。言葉が浮かばない。壁のスイッチを探りながら、かわりにいつか陣治から聞かされた赤い蟹の話をぼんやり思い出す。 木の枝や熊笹につかまりながら崖を下っていくと、藪が終わったところがすぐ......
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言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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(何を言っても誰も)自分の今の心を理解してくれまいという気持が、言いかけた言葉を 咽喉 に押しもどした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
(内容がない、進展しない話)「あたしはやろうと思ってんねん」という決意というか心境、それだけの行き来で《…略…》延々と中身がなく感じられるまま続く胸の話
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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