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言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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......気がついたのか、間延びした声を上げて、のっそりのっそりと近づいてきた。「どうも」と僕は頭を下げる。「ああ」轟はそう手を挙げたものの、なかなか喋らない。またもや、言葉を探しているのだろう。彼の口は、彼自身の体重よりも重そうだった。しばらくしてから、「おまえはふらふらしてた」と低い声を発した。 実は、乗っていた車が事故に遭ったんですよ、と説明をする。けれど、それがパトカーであることは黙って......
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ぼくは自分の中に言葉を探した。でも言葉は見つからなかった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
唇を開けたり閉じたりして、言う言葉を探している。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「実は、あの……」 言い出したまま、完全に言葉に詰まってしまう。カヨは黙ってただ待っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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無視かよ、とそのときは思ったけれど、同時にありがたさも感じた。あのつぶやきには、返事をしないという反応が正解だった。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉 がつぶれて嗄 れた声が幽 かに出たばかり
太宰治 / 走れメロス
気の抜けた風船玉のような返事
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
私は唾を飲み込み、喉から小さく空気を押し出して、声を出した。《…略…》水たまりに人差し指で触れたように、波紋になって自分の発した言葉が世界に広がっていく光景に、見とれていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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