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お母さんの情熱が一本の電線となって、早く帰っておいでと私を呼んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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気持ちが高まる・こみ上げる
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前後の文章を含んだ引用
......も、弱ってしまってはならない。小さな店屋で、瓦煎餅 を一箱買うと、私は古ぼけた兵庫の船宿で高松行きの切符を買った。やっぱり国へかえりましょう。――透徹した青空に、お母さんの情熱が一本の電線となって、早く帰っておいでと私を呼んでいる。私は不幸な娘でございます。汚れたハンカチーフに、氷のカチ割りを包んで、私は頬に押し当てていた。子供らしく子供らしく、すべては天真ランマンに世間を渡りましょう。 ......
単語の意味
情熱(じょうねつ)
情熱・・・感情が熱を持っている心理状態。燃え上がるような激しい感情。ある目標や物事に向かって忍耐強くいちずに打ち込むさま。また、そういう気持ち。熱情(ねつじょう)。
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彼の感情は次第に末梢神経に流れ出て行く。彼女をとことん愛していて抱きたいという気持が彼の全身を満たして行く。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
腹のなかに、掻きたてられたまま鎮まらない火照りがとぐろを巻いている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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有島武郎 / 或る女
泣きしぼったあとに突然やってくる笑いの発作
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