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気持ちが高まる・こみ上げるの表現・描写・類語
激情が背中を、がりがり簓(ささら)でこするようにワナワナふるえさせる
室生 犀星 / 舌を噛み切った女 (1957年) amazon
この男の悪を憎む心は、老婆の床に挿した松の木片 のように、勢いよく燃え上り出していた
芥川龍之介 / 羅生門 青空文庫
今まで珍しく押えつけられていた反抗心が、またもや旋風のように葉子の心に起こった。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
胸にくっくと込み上げる感情が、意識された。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
むす子に対する憧れが突然思いもかけぬ胸の中の別の個所から厳粛というほどの真率さでもって突き上げてきた。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
お母さんの情熱が一本の電線となって、早く帰っておいでと私を呼んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
何もかも捨てさる情熱
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
反感が、ぐんぐん血の塊のように押し上げて来て
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
土の崩れるような大きな激情がよせて来る
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
胸の奥底にある濃くて熱い液体が泡立つ。ひとつの宇宙が体に入ってくる。体内で命を持ってしまう。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
早く大勢の人の前で踊りたい、歌いたい、という気持ちが、ストローから息を吹き込まれた牛乳みたいにぼこぼこと音を立ててふくらんでいく。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
腹の底から熱いものが込み上げてきた。叫びたい、意味もなくただ叫びたい。
湊 かなえ / ポイズンドーター・ホーリーマザー「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
彼の感情は次第に末梢神経に流れ出て行く。彼女をとことん愛していて抱きたいという気持が彼の全身を満たして行く。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
胸の中を突如として、正体の知れない不可解な暗い感情の稲妻がとおりすぎる。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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