TOP > 人物表現 > 服装・身なり > 帽子・かぶり物


カテゴリ検索 単語の意味
彼は今、その大きい頭におよそ 不 釣合いな小さい 水兵帽 を 兜巾ときん のように 戴いているのだ。 咽 はそのゴム 紐 でしめ上げられていた。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
帽子・かぶり物
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いうことなし絵のように想い浮べていた。恋という言葉を知らぬ彼には素より歌の意味は解らなかった。 真鶴の漁師の子で、彼は色の黒い、頭の大きい子供であった。 そして彼は今、その大きい頭におよそ不釣合いな小さい水兵帽を兜巾のように戴いているのだ。咽はそのゴム紐でしめ上げられていた。この様子は恋に思い悩んでいる者としてはいかにも不調和でおかしかった。しかし彼にとっては不調和でも、おかしくても、また滑稽でも、この水兵帽はそう軽々しく考えられる......
ここに意味を表示
帽子・かぶり物の表現・描写・類語(服装・身なりのカテゴリ)の一覧 ランダム5
手ぬぐいで 鉢巻 をしめ、
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「服装・身なり」カテゴリからランダム5
これから吹雪の中に出ていく人のように、帽子をしっかりとかぶり直し
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
服装・身なり の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分