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もう他には何も聞けなくなった。ふいに、頭の中からあらゆる言葉が失われたような気持ちになって、呆然とした。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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頭の中が真っ白・茫然自失
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前後の文章を含んだ引用
......でよ……と。 だが、野呂はわたしの身体に触れなかった。ただ、額にキスをしてきただけだった。 感情を爆発させることの機先を制された形になった。わたしは凍りついた。もう他には何も聞けなくなった。ふいに、頭の中からあらゆる言葉が失われたような気持ちになって、呆然とした。 それは、二年前の、或る晩のことだった。冬だった。エアコンで暖められたわたしの部屋の小さなソファーに並んで坐って、わたしたちは少し生ぬるくなったビールを前に言葉......
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(歌詞を忘れて)皆がどっと笑う。そのとたん、脳みそがバリウムを飲んだように真っ白になった。
林真理子 / ウフフのお話 amazon
頭の中が真っ白になり、それが少しずつ元に戻るのにずいぶん長い時間がかかった
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