国境の山々は夕日を受けて、もう秋に色づいているので、この一点の薄緑(蛾の翅)はかえって死のようであった。
川端 康成 / 雪国 作品を確認(amazon)
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蛾(が)
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単語の意味
夕日・夕陽(ゆうひ)
蛾(が・ひひる・ひむし)
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
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蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
物凄く叫び立てている群集のように騒々しく不安に狂いまわった。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
褐色の厚ぼったい羽をふるわせる蛾
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
小さな蛾が灰色の翅(はね)をふるって、ちりちりと舞い上がる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
有島武郎 / 或る女
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虎斑 の大きな 肥った蜂
志賀 直哉 / 城の崎にて「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
(蜜蜂の巣が)飾り玉のようにまん丸に蜜蜂が群れて止まっていた。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
遠い林の中でニイニイ蝉が痺れるような声で鳴いている。
古井 由吉 / 谷「川端康成文学賞全作品〈2〉」に収録 amazon
無数のはね虫が火花のように光って飛ぶ。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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