真っ昼間から蚊だの蝿だのがぶんぶん呻って、とても暑くってやり切れやしない
谷崎潤一郎 / 痴人の愛 作品を確認(amazon)
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蚊・ハエ
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単語の意味
蚊(か)
蠅・蝿(はえ)
蚊・・・カ科の昆虫。古来より人が悩まされてきた、小形の害虫。主に夏に出る。雄は人や家畜の血を吸う。種類が多く、デング熱やマラリアなどの伝染病を媒介するものもいる。飛行の際に「ぶぅぅん」と羽音を鳴らす。
蠅・蝿・・・ハエ目ハエ亜目ハエ下目に属する昆虫の総称。羽は二枚で触角は太くて短い。食べ物などにたかり、伝染病を媒介する。長い口先を使って液体などを舐める。幼虫はいわゆる「うじ」。不快なもの、五月蝿(うるさ)いものの代名詞にも使われる。
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蚊・ハエの表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
酸っぱいような蚊の唸り声
徳田 秋声 / あらくれ amazon
ひしめく蠅が、漣(さざなみ)が渡るように揺れて動く
大岡 昇平 / 野火 amazon
両脚を挙げて腋の下を掻 くような模 ねをしたり手を摩 りあわせたり
梶井基次郎 / 冬の蠅
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細く光っている蜘蛛の糸
芥川龍之介 / 蜘蛛の糸
賃貸マンションの壁を移動する、光沢を放つ黒い昆虫を見つめた。素早く斜めに動いたかと思うと、ぴたりと止まり、周囲の様子をすべて観察するかのような不気味な態度を取る。《…略…》まずい、この部屋は完全に占拠された、あの虫に乗っ取られた、と半ば本気で思った。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
どこからともなく蜜蜂の羽音が聞こえてくる。先生の部屋で聞いた羽音の名残りなのか、ただの耳鳴りなのか区別がつかない。しかしそれはどんなにか細く微かでも、それることなく真直ぐ鼓膜を突き抜けてゆく。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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