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長く伸ばした両の翼を微塵 も動かさずに、からだ全体をやや斜めにして、大きな水の渦 に乗った枯れ葉のように、その鷲は静かに伸びやかに輪を造っている。
※備考※ 輪を描いて舞う鷲
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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ワシ・タカ・トビ・ハヤブサ
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前後の文章を含んだ引用
......んでも尽きない平明な神秘が宿っている。見ると山の八合目と覚しい空高く、小さな黒い点が静かに動いて輪を描いている。それは一羽の大鷲 に違いない。目を定めてよく見ると、長く伸ばした両の翼を微塵 も動かさずに、からだ全体をやや斜めにして、大きな水の渦 に乗った枯れ葉のように、その鷲は静かに伸びやかに輪を造っている。山が物言わんばかりに生きてると見える君の目には、この生物はかえって死物のように思いなされる。ましてや平原のところどころに散在する百姓家などは、山が人に与える生命......
単語の意味
鷲(わし)
鷲・・・タカ科の鳥のうち、鷹(たか)より大形のものの総称。翼は大きく、羽色は暗褐色で斑(まだら)が多い。嘴(くちばし)・爪はともに鋭く曲がり、睨(にら)むような目つきをしている。性質は荒々しく鳥獣を捕食する。
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木の先に止まった鳶(とび)が、白い空を背景にして剥製の置物のように見える
水上 勉 / 雁の寺 amazon
(見上げると)天高く舞う 鳶 の泰然たる円運動があった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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百舌 のけたたましい 啼声
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
ぴーひょろろ、と、なんだか間抜けな声色でどこかしらでトンビが鳴いた。
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