袋に開いた小さな穴から水がこぼれるように、身体から力が抜け出ていった
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:39% 作品を確認(amazon)
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脱力・力が抜ける
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前後の文章を含んだ引用
......いの。名古屋市の郊外にお墓があるだけ。あなたにこんなことを伝えなくてはならないのは、私としてもとてもつらいんだけど」 つくるはしばらくのあいだ言葉を失っていた。袋に開いた小さな穴から水がこぼれるように、身体から力が抜け出ていった。まわりのざわめきが遠のき、沙羅の声だけがかろうじて耳に届いた。しかしそれもプールの水底で聞いている声のように、意味をなさない遠いこだまでしかなかった。彼はなん......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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母から離れた赤子のように、すべての力が急にどこかに消えてしまう
有島武郎 / 或る女
固まっていた物が融けて行くように、立ち据わる力がなくなって
岩野 泡鳴 / 耽溺 amazon
波がひくように手足から力が抜けて行く。
島尾 敏雄 / 死の棘 amazon
たとえようのない虚脱感に襲われた。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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