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(幕)するすると幕が降りてきて、繻子がふぁさと床を撫でる
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
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演劇・芝居・舞台
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前後の文章を含んだ引用
......私は繻子が好きなんです、房飾りの繻子がついたクッションとか、朱色の舞台の緞帳の縁についている繻子も好きで、ほら学校の体育館の舞台の幕にさえついていたでしょう? するすると幕が降りてきて、繻子がふぁさと床を撫でるさまが好きなんです。だから私は今日も繻子つきのサテンが着たかったんですが、今日は無いですね、ただのカットソーで、二の腕のあたりがさびしいかなって思いますね。 記......
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演劇・芝居・舞台の表現・描写・類語(趣味・娯楽のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(舞台のポップアップ)ガチャ、と音がして、持ち上げたポップアップはステージの床の一部になる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
(扇状の野外音楽堂)ステージから最も遠い外周を僕は歩いている。夏一斉に蝉が鳴く午前中の林そっくりだと思いながら。最後列の座席に沿って歩く。《…略…》(客が)音に会わせて揺れ、巨大な一つのざわめきを作る。《…略…》空気の振動を一身に集めて反り返りまた前へのめる。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
(能)謡(うたい)というものは読んでわかるところを、やにむずかしい節をつけて、わざとわからなくする術だろう。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
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先ごろ見た映画〔愛の狩人〕は、アメリカ映画の新しいエネルギーが生み出した一種の快作というべきであった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
お友だちに話すように紙の上に書いたのが、〈巴里の空の下オムレツのにおいは流れる〉であった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
金具の本格的な銀色がお気に入りだった。木枠がギシギシと 軋み、もうこれ以上は我慢できないといった様子で布が目一杯張り詰められてゆく、その感触がたまらなかった。《…略…》木枠の軋む音がいよいよ苦しげになってもまだ私はあきらめず、更にもう一回転金具を回せないかと試みた。枠が割れるのと布が破れるのとどちらが先か、ぎりぎりのところまで指先に力を込めた。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
接吻と抱擁を欠いた映画は、樹木のない森が森でないように、映画ではなかった。
野上 彌生子 / 哀しき少年 amazon
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