往来の樹木の梢には、陽の高くなるまで氷柱 の花がついていた。
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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冬
氷柱(つらら)
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前後の文章を含んだ引用
......ゆく馬のひづめから、サッと砂まじりの粉雪を顔へもってくる。 きのうが寒 の明 けだと道で聞いたが、左に見る岩殿山 のヒダにはまだ深い雪がいつ消えそうもなく光って見え、往来の樹木の梢には、陽の高くなるまで氷柱 の花がついていた。 大月から猿橋へかかって、桂川の渡舟 に姿を見せた三五兵衛は、その渡舟には乗らないで、小篠 という村の道をたずねた。そして教えられた川添いの道を下へ向って、ゆっくり......
単語の意味
往来(おうらい)
往来・・・1.行き来(いきき)。行ったり来たりすること。
2.道路。通り。
2.道路。通り。
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冬の表現・描写・類語(冬のカテゴリ)の一覧 ランダム5
冬はまだ檻のように、仄暗く頑なに、その前面に立ちふさがっていた。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
十二月に入ると何日か強い風の吹く夜が続いた。ケヤキの落ち葉がベランダの目隠しのプラスチック板に打ちつけられ、辛辣な乾いた音を立てた。冷たい風が警告を発しながら裸の枝のあいだを吹き抜けていった。カラスたちの掛け合う声も、より厳しく研ぎ澄まされたものになっていった。冬が到来したのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
街にクリスマスの飾りがみられるようになった時期
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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氷柱(つらら)の表現・描写・類語(冬のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(船の)舳 が見え、厚く積った雪の両端から馬の首のように氷柱 を下げている。
岡本かの子 / 河明り
氷柱の簾が檐(のき)に下っており、銀の大蛇のように朝の光線に輝いている
徳田 秋声 / 縮図 amazon
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月の無い、京の冬にしてはめずらしい暖夜であった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
氷柱の簾が檐(のき)に下っており、銀の大蛇のように朝の光線に輝いている
徳田 秋声 / 縮図 amazon
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