虫を起したように、ひいーッと泣く。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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赤ん坊・幼児が泣く
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前後の文章を含んだ引用
......馬鹿ッ、放せッ、馬鹿。来たが、勿怪 の幸 いだ。くれてやれ、こんなもの!」 青白い乳ぶさをはだけた胸元を、一つ、蹴とばすと、子は、権内の手に、すぽっと抜き奪われて、虫を起したように、ひいーッと泣く。 「やいッ」 風呂敷包でも持つように、泣く子を、引ッ吊るしたまま権内は、夜叉権という名を欺 かない、無情な眼を角ばらして振り向いた。 「――さッ、持ってゆけ!」 ごろ......
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赤ん坊・幼児が泣くの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
まどかは弾けた泣き声を上げた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
赤ん坊が泣いていることに気がつく。車両の一番端のほうだった。車内に反響するくらいの声で、周囲の乗客も顔をしかめている。神経に障る泣き声ではあったが、誰も怒るわけにいかない。やりどころのない苛立ちが、列車内に漂う。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
身体の内側から喉にむかって、すきま風の通り抜ける音が聞こえて、耳をすますとそれは風ではなく、私自身の泣く声でした。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
吼(ほ)えるように泣きわめく子供の声
石川 達三 / 蒼氓 amazon
(濡れたような目)杉山の目は、 川面 の無数の色の 灯 を宿して粘っているように武内には見えた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
涙と一緒に突き上げてくる呼吸を唇を堅く結んで押さえている様な表情
田村俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
まどかは弾けた泣き声を上げた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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