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(思い出を忘れる)私たちのあいだを横切り、そうしていつか忘れられてしまった。それはちょうど定山渓の奥から豊平川の水に乗って来た一枚のもみじ葉がしばらく淵にただようていて、やがてまたいつとはなしに流れ去ったようなものであった。
森田 たま / もめん随筆〈続〉 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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単語の意味
淵・潭(ふち)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
淵・潭・・・1.川などで、底がよどんでいる場所。潭(たん)。 ⇔ 瀬。
2.苦しい境遇。苦境。「悲しみの淵に沈む」
2.苦しい境遇。苦境。「悲しみの淵に沈む」
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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思い起こす・記憶をたどるの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
記憶をめくり返して考え込んでいる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
ソリッチは、前を向いたまま、まぶしそうに目を細めて、 「──脅迫されていたんだ。」 と呟いた。洋子は驚いて、父の顔を見上げた。「どうして? 誰から?」 ソリッチの目は、回想の乱反射に耐えているかのようだった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
頭の奥にしまわれていた古風な華麗な絵巻が突如として躍り出る
円地 文子 / 朱(あけ)を奪うもの amazon
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
最初は五秒あれば思い出せたのに、それが十秒になり三十秒になり一分になる。まるで夕暮の影のようにそれはどんどん長くなる。そしておそらくやがては夕闇の中に吸いこまれてしまう
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
遠い祖先の代から連綿と意識下に伝わってきたような記憶
池澤 夏樹 / シネ・シティー鳥瞰図 amazon
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「記憶」カテゴリからランダム5
(記憶喪失)生まれ変わったようなまなざしでまだよくわからない、なじみのないこの世界にひとり立ったとき、何もかもが不確かで手探りの状態の不安な新しい私
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(記憶喪失)まるでアンドロイドの壊れた記憶回路のように、 あひるの子の刷り込みみたいに、 頭を打って目覚めて、初めての記憶はこの人だった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
まだらボケが入る人だが、今はかなり頭がはっきりしている。そんな口調だ。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
悲しかった日々が昔の博覧会の絵はがきのように浮んでくる
阿部 昭 / 千年・あの夏 amazon
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