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皆、指を揃へた程に、小さく見えた。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:65% 作品を確認(青空文庫)
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遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......度は、向うの斜面へ、勢よく、すぢかひに駈け上つた。駈け上りながら、ふりかへつて見ると、自分を手捕りにした侍の一行は、まだ遠い傾斜の上に馬を並べて立つてゐる。それが皆、指を揃へた程に、小さく見えた。殊に入日を浴びた、月毛と蘆毛とが、霜を含んだ空気の中に、描いたよりもくつきりと、浮き上つてゐる。 狐は、頭をめぐらすと、又枯薄の中を、風のやうに走り出した。 ―......
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遠くに見える・遠ざかるの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ミュウの姿は少しずつ小さくなり、ひとつのおぼろげな点になり、やがて陽炎の中に吸い込まれていった。それから町が遠ざかり、山のかたちが不確かになり、最後には島そのものが光のもやと絡み合うように、かすんで消えていった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
その終わりは、くらくらするくらい遠くに見えた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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遠くにオモチャのような自動車
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
吸い寄せられるように歩いていった
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
微風のごとく接近して来た小さな影
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
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