身を噛むような孤独
梶井基次郎 / 闇の絵巻 ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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孤独・一人ぼっち
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......闇のなかには一本の柚 の木があったのである。石が葉を分けて戞々 と崖へ当った。ひとしきりすると闇のなかからは芳烈な柚の匂いが立ち騰 って来た。 こうしたことは療養地の身を噛むような孤独と切り離せるものではない。あるときは岬の港町へゆく自動車に乗って、わざと薄暮の峠へ私自身を遺棄された。深い溪谷が闇のなかへ沈むのを見た。夜が更けて来るにしたがっ......
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身を噛むような孤独
梶井基次郎 / 闇の絵巻
だれも気もつかず注意も払わない地球のすみっこ
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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みんな帰っていった後の部屋はいつもより暗く感じる。光が弱くなったのではなく、光源から僕が遠去かったようだ。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
食い残された食物の器とか、袋なしに転がっている巻煙草とか、トランプとか、碁石とか、それらの散らかっている座敷の様子が、いかにも何か一段落ついたと云う感じを与えた。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
己れの肉感が暮色の中にとろけ果ててでも行くような、頼みがたい孤独
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
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