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スマフォで飛驒の山並みを検索する。記憶の中の風景とマッチする稜線を探す。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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前後の文章を含んだ引用
......いつの間にか、空の青がすこし濃くなっている。街路樹がすこしずつ色づきはじめている。 夜の部屋で、俺は絵を描く。机には図書館から借りてきた山岳図鑑が積まれている。スマフォで飛驒の山並みを検索する。記憶の中の風景とマッチする稜線を探す。それを、なんとかして紙に写し取ろうと鉛筆を動かし続ける。 アスファルトの匂いの雨が降る日。羊雲が輝く快晴の日。黄砂混じりの強い風が吹く日。毎朝、混んだ電車に乗っ......
単語の意味
稜線(りょうせん)
風景(ふうけい)
稜線・・・連なった山を遠くから見たときの、ある山の頂上と隣の山の頂上を結ぶ、一番高い部分の線。尾根(おね)の線。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
結局何を考えていたかを思い出せず消化不良になる
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
「あんたのお父さん、腕のええ船頭やったそうやなあ」 喜一は黙っていた。父親のことは記憶にないようだった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
もはや忘れたことすら気づいていない記憶がたくさんある。忘れてはいないのだが、もう死ぬまで思い出さないかもしれない記憶もあって、考えようによったら忘れるよりもその方が残酷だ。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
記憶は細切れで頼りなく、どうつなぎ合わせてもぼんやりしたままだった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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「記憶」カテゴリからランダム5
思い出が、影絵のように加野の瞼に浮んだ。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
「昔のこと、思い出したりもされないんですか?」 「人間関係も断って、その土地から離れたら、自然と忘れていきますよ。──いや、ただ忘れようとしても、忘れられないですよ、嫌な過去がある人は。だから、他人の過去で上書きするんですよ。消せないなら、わからなくなるまで、上から書くんです。」
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
十和子の脳裡には、陣治が 囁き続けてきた甘い言葉の数々が渦巻いていた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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