漫々と湛 えた水が、ゆるく蒼空 を映して下流の方へ移るともなく移って行く。軽く浮く芥屑 は流れの足が速く、沈み勝ちな汚物を周 るようにして追い抜いていく。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......貰った。 両岸は洋館や洋館擬 いの支那家屋の建物が塀のように立ち並んでいるところが多く、ところどころに船が湊泊する船溜り が膨らんだように川幅を拡 げている。そして、漫々と湛 えた水が、ゆるく蒼空 を映して下流の方へ移るともなく移って行く。軽く浮く芥屑 は流れの足が速く、沈み勝ちな汚物を周 るようにして追い抜いていく。荒く組んだ筏 を操って行く馬来 の子供。やはり都の河の俤 を備えている。 河口に近くなってギャヴァナー橋というのが、大して大きい橋でもないが、両岸にゲート型の柱を二本......
単語の意味
湛える(たたえる)
蒼空(そうくう)
足・脚・肢(あし)
湛える・・・水などの液体をいっぱいに満たす。気持ちを顔に表す。
蒼空・・・青空。蒼天。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
町の人々がストレス発散のためにつばを吐いたり紙を散らして汚したりもする、都会の川だ。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
川幅は一間ばかり(。略)美しさは玉を解いて流したよう
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
浪は浪を呑み、捲き、煽 り立て
太宰治 / 走れメロス
河が銀色の蛇のようにうねっている
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
白い猫がいっぱいかけまわっているみたいに、海一面が白く波立つ
松谷 みよ子 / オバケちゃん amazon
退いてゆく前の波に腰を砕かれて泡立つ時、その音は、夥しい水泡の破裂音を束ねて一挙に膨らむ。盛り上がり、そのまま湾曲する海岸線にぶつかってくる。
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
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