(城跡)城山の石畳を歩いていた。ここに城閣はない。苔蒸した石垣だけが残っている。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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城
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前後の文章を含んだ引用
......休みも来ていないのに、今日の空はすでに秋を想わせて澄んでいた。「卒業したら、どうすんの?」 ふいに、スウちゃんが聞いた。誰に聞いたのかわからない。あたしたちは、城山の石畳を歩いていた。ここに城閣はない。苔蒸した石垣だけが残っている。 燕が、地面すれすれを滑空し、舞い上がり、高く空に消えた。おれたちは飛べるのだと、羽根のない動物に見せつけているようだ。「進学? それとも就職?」 足が止まる。......
単語の意味
石畳(いしだたみ)
石畳・・・平たい石を敷き詰めて舗装された道や場所。
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(城跡)城山の石畳を歩いていた。ここに城閣はない。苔蒸した石垣だけが残っている。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
枯桑の中に石垣の膚を聳 え立たしている亀山の城。
岡本かの子 / 東海道五十三次
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洒落たオープンカフェで、白い 庇 が大きく舗道に向かってせり出している。庇の下の日溜まりの中にテラス席が並び、何組かの客が小さな丸テーブルを囲んで談笑しているのが見えた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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