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虱が、シャツの縫目から、細かい沢山の足を夢中に動かして、出て来る。つまみ上げると、皮膚の脂肪あぶらッぽいコロッとした身体の感触がゾッときた。かまきり虫のような、無気味な頭が、それと分る程肥えているのもいた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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ノミ・シラミ・ダニ
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前後の文章を含んだ引用
......てからバタバタとほろった。ストーヴの上にしらみや南京虫が落ちると、プツン、プツンと、音をたてて、人が焼ける時のような生ッ臭いにおいがした。熱くなると、居たまらなくなった虱が、シャツの縫目から、細かい沢山の足を夢中に動かして、出て来る。つまみ上げると、皮膚の脂肪あぶらッぽいコロッとした身体の感触がゾッときた。かまきり虫のような、無気味な頭が、それと分る程肥えているのもいた。 「おい、端を持ってけれ」  ふんどしの片端を持ってもらって、広げながら虱をとった。  漁夫は虱を口に入れて、前歯で、音をさせてつぶしたり、両方の拇指おやゆびの爪で、爪が真赤......
単語の意味
身体(しんたい)
足・脚・肢(あし)
虱・蝨(しらみ)
身体・・・人のからだ。肉体。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
虱・蝨・・・シラミ目の昆虫の総称。哺乳動物に寄生して吸血する小形の虫。血を吸われるととてもかゆくなる。形は紡錘形で平べったく、色は灰白色、羽や目は退化してない。不潔なところに発生して、感染症の媒介をする。蚤(のみ)などと違い、宿主の体から離れると間もなく死ぬ。白虫(しらむし)。半風子(はんぷうし)。
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