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自分があまりにも複雑な気持ちなのに気づいた。だから過去の知識のなかからでは、この気持ちを表すことばが総動員しても何も出てきやしなかった。そのくらい、説明できない感情を抱いた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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複雑な気持ち
口下手・話下手・うまく言葉にできない
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前後の文章を含んだ引用
......驚いた顔のあと、笑顔になった。 やっぱりここにいたのね、ともいつか会えると思ってたとも取れる、明るい笑顔だった。 19 きしめんと話をしているとき、自分があまりにも複雑な気持ちなのに気づいた。だから過去の知識のなかからでは、この気持ちを表すことばが総動員しても何も出てきやしなかった。そのくらい、説明できない感情を抱いた。こんな気持ちは竜一郎にも感じたことはない。もしかしたら私は初恋をしたのか、とすら思った。 性格がどうとか、顔が好きだとか、そんなことはみんなふっとばした気持ちだ......
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複雑な気持ちの表現・描写・類語(複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
幾つもの感情が、一時に殺到して彼の胸に溢れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
不思議な感情の渦巻 きの中に心を浸していた
有島武郎 / 或る女
緊張と焦りと昂ぶり、その全てが混ざり合ってパンパンに膨らんでいるようなこの時間
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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口下手・話下手・うまく言葉にできないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(うまく説明できない)でもそこで言葉が突然ふっと消えてしまった。遠くの方で誰かが電話のコードを引き抜いたような感じだった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
僕は言葉に詰まる。迷ったのではなく、頭の片隅をよぎることすらなかった問いだった。最後までジグソーパズルを仕上げたはずなのに、ふと見たら床に小さなピースが一片落ちていた、そんな感じだ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
正直に語ることはひどくむずかしい。僕が正直になろうとすればするほど、正確な言葉は闇の奥深くへと沈みこんでいく。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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「孤児院の食事って、にぎやかなんでしょうね。」 わたしは気分を変えるように、彼から視線をずらして公園の遠い所を見ながら言った。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
しばらく深い沈黙があった。どうやら彼女はぼくのいつもの凡庸な意見を求めているようだった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
「私、実は多摩文化大の出身でしてね」野見山が今までの話をきれいさっぱりと忘れたような口調で言う。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
訊いてみたいのだが、言おうとするといつも体が 火照ってくる。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)」カテゴリからランダム5
空しさとやりきれなさとの入り混じった気持を抱いて、
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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