日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

私は困ってマンボウたちを見ていた。こうなるとこいつらはにやにやしているようにすら見えて、恥ずかしくなってしまった。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　ページ位置：81%　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

......一生、心の支えだけにしてとっておいたと思う。でも、旅に出て、君は頭を打って、何かが変わったんだ。わくわくする変わり方で。俺、口がうますぎる？」　彼は、言った。　私は困ってマンボウたちを見ていた。こうなるとこいつらはにやにやしているようにすら見えて、恥ずかしくなってしまった。「わかりすぎるほどわかって、口がうまいという印象はないなあ。」　私は言った。「むしろ伝えようという熱意の方を、強く感じる。」「添削してくれって言ってないって。」......

ここに意味を表示

景色が違って見えるの表現・描写・類語（喜びのカテゴリ）の一覧ランダム５

私は目の前が明るくなったような気がした。《…略…》隣が両替屋、前が千代田橋、横が鶏肉（とりにく）屋、橋の向うが煙草屋、電車から降りると、私は色んなものが豊かな気持ちで目についた。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ嬉しさによる体の反応、リアクション景色が違って見える

（水族館の）マンボウは白く、ゆっくりと泳いでいた。前と少しも変わらず、ただ静かに、行ったり来たりしていた。でも心なしかあの頃よりくつろいで、優しく見えた。眼も、楽しそうに見えた。　私の方が変わったのだ。　孤独と不安を通して見ていた。　でも今は違う、季節も冬ではない。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ景色が違って見える水族館

本当にイチが大好きだと痛烈に感じた日、いつもの学校の帰り道がちがって見えた。五感の膜が一枚はがれたように、いつも見ている電線ごしの青空が急にみずみずしく見え、家の近くのケーキ屋さんから流れてくるバターの溶けた甘いスポンジ生地の香りが鼻をくすぐった。一日分の教科書が入ったかばんはいつもより軽く、道路を駆けぬけてゆく車のスピードさえ心地良い。

綿矢りさ / 勝手にふるえてろ　amazon関連カテ恋に落ちる景色が違って見える

（喪失感で色のない世界に見える）天候という言葉から見放された空。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ喪失感（大切なものを失う）景色が違って見える

彼に出会った瞬間から世界が変わった

綿矢りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ恋に落ちる景色が違って見える