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足音を立てないように、爪先に気持ちを集中させて歩いた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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忍び足・静かに歩く
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前後の文章を含んだ引用
......先にあるナースステーションの明かりだけが、わずかにここまで届いていた。病室の扉はどれもきちんと閉まっていて、人の気配がしなかった。わたしは彼の腕をつかんだまま、足音を立てないように、爪先に気持ちを集中させて歩いた。 非常口から数えて四つめの病室に、彼はわたしを案内した。 廊下と同じように暗いのに、中の様子はすぐにつかめた。全部、弟の病室と同じだったし、窓から見える雪の白さ......
単語の意味
爪先(つまさき)
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あたかも盗人のように足音を偸んで
豊島 与志雄 / 理想の女 amazon
忍び入る猫のような足どり
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
からだをかがめて、そろりそろりと、そっちに近よって行きました。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
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婆は、犬に追っかけられた牡鶏(おんどり)のように、ふかふかした足どりで
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
足音がガランとした室内に楔(くさび)のように響きわたった
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
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