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音は近づいて来た。 靴 は 穿いていない。ひそやかにこいしと砂を踏む音であった。たしかに人間の重量を載せた足が、地球を踏む音であった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音 忍び足・静かに歩く
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前後の文章を含んだ引用
......はなかった。その眼の下にただ一つ、鈍く白い完全な円の中に、洞のように黒く凹んだまた完全な円。鋼鉄の円。銃口であった。 私は獣のように、砂に耳をつけ、音を聞いた。音は近づいて来た。靴は穿いていない。ひそやかに礫と砂を踏む音であった。たしかに人間の重量を載せた足が、地球を踏む音であった。 そして遂に彼が現われた。萱を押し開いて、そこに立ち、私を見下した。 蓬々と延びた髪、黄色い頬、その下に勝手な方向に垂れた髯、眠たげに眼球を蔽った瞼は、私がこれ......
単語の意味
砂(すな)
足・脚・肢(あし)
・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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編み上げのサンダルを気持ち良く鳴らしつつ
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon関連カテ足音・靴音サンダル
コンクリートの通路に足音が大きく響く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ぬすみ足で近寄って行く。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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澱んだ空気のなかで冷蔵庫が我に返ったように 唸りはじめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ生活音冷蔵庫
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誰かの足音が路地から川べりへと移っていき、やがて聞こえなくなった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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