コンクリートの通路に足音が大きく響く。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
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......を靴に入れると同時に、その靴を押さえて屈んでいる陣治の腰を、もう一方の脚で思い切り蹴る。肩と頭が鉄製の手摺にぶつかる鈍い音を聞きながら、振り返りもせず再び走る。コンクリートの通路に足音が大きく響く。通路の向こう端で、ドアに鍵を差し込もうとしていた勤め帰りの女が、呆れ顔で見ている。 女が乗ってきたエレベーターがそのまま止まっていて、ボタンに反応してすぐに扉が......
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
靴底がコツコツと気持の良い音を立てていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
廊下の壁に反響する自分の靴音を一つ、一つ聞きながら手術室に近づいていった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
「オーイ起きろ起きろ!」と大勢の足音がして、麦ふみのように地ひびきが頭にひびく。
林芙美子 / 新版 放浪記
馬が水を飲む音と、遠くから聞こえるポンポン船の音が、蒸暑い店の中で混じりあっている。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
さらさらと爪先をするような聴きなれた母の跫音
宮本百合子 / 伸子
昔から歩くのが下手な私は何人もの肩にぶつかりながら
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
忙しそうに動き回る人々の間をぬって、
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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