(落葉の上を歩く)足を動かすたびに、落葉が乾いた音をたてた。《…略…》そのあとわたしたちは、ほとんど何も喋らずにただ落葉を鳴らしていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
枯れ葉・葉が散る
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前後の文章を含んだ引用
......た。「行きましょうか。」 彼に促されてステップを下りた。三冊の本で膨れたバッグが気になって、上から押えたり持ち方を変えたりしながら、わたしはS医師の隣を歩いた。足を動かすたびに、落葉が乾いた音をたてた。土曜日の午後で、学生の数も少なくて、みんながゆったりと歩いていた。「疲れませんか。看病と、仕事と、それから家事と。」「大丈夫です。病室にいる時は、全然疲れないんです。」「そうですか。」 そのあとわたしたちは、ほとんど何も喋らずにただ落葉を鳴らしていた。 経済学部の裏にこぢんまりした公園があって、その中の教職員専用のレストランに彼は案内してくれた。そこは古い木造の洋館で、椅子やテーブルやウェイトレスの制服もどこ......
単語の意味
足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ぶきみな家庭教師がやってくる)今まで聴いたことのない重々しい軋みが、廊下を近付いてきた。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
靴音が、夜の闇を歩く獣のようにひたひたと低い音で鳴る
中上 健次 / 枯木灘 amazon
犬の駆ける足音が大地をゆるがせて
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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枯れ葉・葉が散るの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
光った土の上へ、飛白(かすり)のように落葉が乾いて散らかっていた
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
視界を遮るように、かえでの老樹が燃える緋色を中空に散らす
高橋治 / 墓を売る女「ベヒシュタイン歌う」に収録 amazon
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永遠のありかたを静かに示しているように、波の音が単調に反覆を繰り返す
芝木 好子 / 女ひとり amazon
太鼓の音のような海鳴り
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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どんよりと物悲しい秋の日が、朝だというのにまるで夕方のような侘しさをたたえる
山本周五郎 / 菊屋敷 amazon
けだるい日曜日の午後、少し開いた窓からひんやりとした風がそよそよ入ってきていた。世界中が少しだけ黄色になって、空気が透明になっている。光線が目に見えるほどはっきりとしている。いつのまにか秋の気配がせまってきていた。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
秋の陽はつるべ落としで、黄ばんだ陽が白く乾き、波のうねりがひどく凄じくなって来た。
林 芙美子 / うず潮 (1964年) amazon
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