澱んだ空気のなかで冷蔵庫が我に返ったように 唸りはじめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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生活音
冷蔵庫
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......を預けたまま、眼精疲労に霞む目で散らかった室内を眺め回す。クロスの黄ばんだ壁。指紋のついたガラスのローテーブル。マグカップのなかで白濁した飲み残しのコーヒー。 澱んだ空気のなかで冷蔵庫が我に返ったように唸りはじめる。 やっと立ち上がってカーテンを開くと、曇ったガラスの向こうに、晴れと曇りの中間くらい、昨日と今日の区別もつかない一月の空が見える。カーディガンの前をかき合わせな......
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生活音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
響野が食器を並べる音が定期的に鳴っているだけだった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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冷蔵庫の表現・描写・類語(家電のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ひと冬軽く越せるような食料が並ぶ巨大な冷蔵庫
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
病室は相変わらずしんと息を静めていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
気ままに散歩するようなフレーズ
五木 寛之 / ワルシャワの燕たち amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
蛍光灯も冷蔵庫も、既に闇に溶け込んでいる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
十二畳ほどの二方硝子窓の洋間に畳が敷詰めてある。
岡本かの子 / 雛妓
鍵のあく音が、氷が寒夜にひび割れたように響きわたる
志茂田 景樹 / 月光の大死角 amazon
「家電」カテゴリからランダム5
なんでもジュースにしてしまいそうな、見事なジューサー
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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