TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 我に返る・意識が戻る
彼は自分の心が夢から覚めたよう却って正気づいた事を感じた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
我に返る・意識が戻る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......あげて烈しく泣き出した。謙作は不意に自分の顔の冷たくなるのを感じた。彼は起き上り、何か恐ろしいものに直面したよう、波打つ直子の背中を見下ろしていたが、少時すると彼は自分の心が夢から覚めたよう却って正気づいた事を感じた。彼は直子のこの様子を、どう判断していいかと先ず思った。次に彼はとにかく自分達の上に恐ろしい事が降りかかって来た事を明らかに意識した。五 直子と要との関係は最初か......
ここに意味を表示
我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
夢からさめたように前を見ると
有島武郎 / 或る女
頭に風が吹き込むような感触があり、上半身が震えた。寒気が走った。目をぎゅっと閉じ、数秒してから、開く。 女の(亡霊の)姿は消え、周囲の世界が復元している。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
宮本百合子 / 伸子
このカテゴリを全部見る
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
自分で勝手な用事を手に負えぬほど製造して苦しい苦しいと云うのは自分で火をかんかん起して暑い暑いと云うようなものだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
私の真正面まで辷 って来てピッタリと停止した。さながらにその額面と向い合うべく、私が運命附けられていたかのように……。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
(頭が真っ白で何も聞こえない状態からの回復)彼女を包んでいた空白が消滅し、栓がとれたみたいにまわりの騒音が一挙に戻ってきた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
石のような無知な僧侶
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
同じカテゴリの表現一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ