TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 我に返る・意識が戻る
わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
我に返る・意識が戻る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......静かだった。どんどん吸い込まれて、抜け出せなくなるような深さがあった。このままK君の横顔を見続けていたら、彼らと一緒に黄金色の校庭に溶けていけそうな気がした。 わたしは自分を引き戻すように、紅茶の最後の一口を飲み干した。それは、燃えるように熱かった。ブロンズの液体が震え、身体の真中を突き抜けていった。「この紅茶、全然冷めてないわ。」 わたしは、ぽつりと言った。K君には聞こえなか......
ここに意味を表示
我に返る・意識が戻るの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「ママ、もう一回滑っていい?」 まどかがスカートを引っ張ったので、雪見は我に返った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「おい、立花、焦げてるぞ」 江原がいい、立花の思考はそこで中断すると、そのままこのやりとりから頭は離れていった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
(夕陽を見て)しばらくドアの所に立ち尽くしていたが、急に光の呪縛から解放されたようによろめいた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
すぐ彼は自分の立場を取り戻した。
小林多喜二 / 蟹工船
息苦しさに 堪らなくなり、大きく息を吐くと、パーキング・エリアの幻は消えて、三島署の執務室に引き戻されていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
こちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。
梶井基次郎 / 泥濘
謎を解く一つの鍵
梶井基次郎 / Kの昇天
無力同然……太陽の前の星の如く拝跪 しなければならない。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
同じカテゴリの表現一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ