風はなく、足許のすすきはそよとも揺れなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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無風・風がない
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......せて聴いていた。 四十分ほどかけて池の畔のベンチまで辿り着くと、蒔野は祖父江と一緒に腰を下ろして、しばらく黙って景色に見入った。よく空が晴れ、少し肌寒かったが、風はなく、足許のすすきはそよとも揺れなかった。 蒔野は、武知と一緒にツアーに出るために、またギターの練習を始めたという話をした。 祖父江は、ああ、と表情を和らげて、唇を嚙んでしまいそうになりながら、それは良......
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珍しく風のない静かな晩だった。そんな夜は火事もなかった。
梶井基次郎 / 冬の日
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胸の中をふきぬけるような風の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
黒い幌が風で僅かにしなる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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