風の表現・描写・類語
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硬質な建物の隙間から現れた春風がふわりとわたしたちに覆いかぶさると
松村栄子 / 至高聖所 amazon
あるかないかの風が花房をかすかに揺する
永井 路子 / 朱なる十字架 amazon
風が、ほつれ毛を弄ぶように襟元をくすぐる
谷村 志穂 / ハウス amazon
崖の花をなめて行く海風のように、野の風が首筋へ滑って行く
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
たむろしていた風が、焚き火に吸い寄せられたように、庭の片隅から起ちはじめる
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
なびいたように草木がお辞儀をする
芝木 好子 / 女ひとり amazon
風は湿気を帯びて、夜の植物の匂い、ひっそりと呼吸する夜の植物の匂いを運んでくる
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
西の方から大浪の様な風が吹いて来た。
内田 百けん / 冥途 amazon
崖の鼻をなめて行く海風のように、野の風は《…略…》首すじへ滑って行く。
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
風が砂浜に植えられた松の形をゆがめ、その枝の向きを変える
遠藤 周作 / 影法師 amazon
初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、しまいぎわには四尺あまりの半切れ(=手紙用の横長の和紙)がさらりさらりと鳴って、手を放すと、向こうの生垣まで飛んで行きそうだ。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
風が目に入り涙が流れて、見上げた空は遠くで晴れている。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
麦わら帽子が、その風にさらわれた。あっと叫んだ時には、もうかなり高く舞い上がり、そのまま、海へと運ばれていく。波の上に、ふわりとかぶさった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。
宮沢賢治 / 風の又三郎 青空文庫
なまぬるい草いきれのこもった風が吹く。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
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