にはかに空のほうでヒィウと鳴って風が来ました。雪はまるで粉のやうにけむりのやうに舞ひあがり
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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風
雪
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前後の文章を含んだ引用
......ました。返事もなくこだまも来ずかへってそらが暗くなって雪がどんどん舞ひおりるばかりです。 「さあ、歩 べ。あと三十分で下りるにい。」 一郎はまたあるきだしました。 にはかに空のほうでヒィウと鳴って風が来ました。雪はまるで粉のやうにけむりのやうに舞ひあがりくるしくて息もつかれずきもののすきまからはひやひやとからだにはひりました。兄弟は両手を顔にあてて立ちどまってゐましたがやっと風がすぎたので又あるき出さうとすると......
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風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
花びらのような牡丹雪が舞っている
田宮 虎彦 / 銀心中 (1961年) amazon
地面にはぱらぱらとした固い雪が小さな砂糖菓子のように一面に散らばっていた。彼らはそれぞれにしっかり身を固めて、溶け去ることを拒否しているみたいに見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
(雪の様子)「白い薔薇の花弁が何枚も何枚も落ちてくる感じよ。」 「ポプラの種が下から舞い上がってくるみたい。」 「今日は小麦粉みたいな粉雪よ。この中を歩いたら、むせてしまいそう。」
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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霜柱でひどく膨らんだ路
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
雪の鳴るような静けさ
川端 康成 / 雪国 amazon
浜の雪はめくりあがり、何枚もの薄紙みたいになりながら、村落に向かって飛んでくる
宮本 輝 / 幻の光 amazon
降りたったホームには雪が舞っていた。雪というより、ほの白い風である
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
木桶の中の水に氷が張り、柄杓(ひしゃく)を持ち上げると月を突き刺したように薄い氷まで持ち上がってくる
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
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新聞社の屋上庭園には、夜風が葬式のように吹いていた。
池谷 信三郎 / 橋 amazon
塩からい風がやっと司祭の肉のそげ落ちた頰をなぜる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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