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塩からい風がやっと司祭の肉のそげ落ちた頰をなぜる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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潮風・海に吹く風
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前後の文章を含んだ引用
......祭を見ると、馬鹿のように口をあけて笑った。女たちは哀しそうに眼を伏せて四人が通りすぎるのをじっと見まもっていた。 部落をすぎると、畠が続く。道はくだり坂になり、塩からい風がやっと司祭の肉のそげ落ちた頰をなぜる。すぐ真下に港といっても黒い小石をつみかさねた舟着場が一つあるだけで、浜辺には頼りなげな小舟が二隻、引き揚げられている。番人たちが丸太をその舟の下に並べている間、......
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港の風が夜を含んで、濡れた手のように肌にまとわりつく
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
海からあがって来た風
梶井基次郎 / 城のある町にて
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雨で水かさを増した川音がズシンズシンとまるでだれかに背中をどやされるみたいに響いてくる
三浦哲郎 / ユタと不思議な仲間たち amazon
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ぼくらの前には池が広がっていた。風はない。水面に落ちた木の葉は、そこにぴたりと張りつけられたみたいなかっこうで浮かんでいた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
胸の中をふきぬけるような風の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
風が、ほつれ毛を弄ぶように襟元をくすぐる
谷村 志穂 / ハウス amazon
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