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師走 の風に叩かれた道頓堀川の水面が、小さくさざめいていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:61% 作品を確認(amazon)
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潮風・海に吹く風
風
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前後の文章を含んだ引用
......。道頓堀という満艦飾の船を、並んで見つめていた着物姿の女は、いまかぐわしい匂いを放ちながら、邦彦の心にまといついてきて離れようとしなかった。六 十二月に入った。師走の風に叩かれた道頓堀川の水面が、小さくさざめいていた。邦彦はふたつの会社の就職試験を受けたが、どちらも書類選考の段階で落とされてしまった。武内は、たぶん邦彦に両親がいないということが災いしているのだろうと思った。武......
単語の意味
さざめく
師走(しわす)
さざめく・・・ざわざわと騒ぐ。にぎやかに騒ぎ立てる。さんざめく。
師走・・・陰暦もしくは、大陽暦の12月の異名。諸説ある由来の中でよく言われるのが、年末である12月は、師匠の僧がお経をあげるために、忙しく東西を馳(は)せる月であるというもの。また、一年の最後で今年のうちにやるべき事は、全部やりとげる月と言う意味で「為果つ(しはつ)」が元になっている、とも。極月。臘月。
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家は海岸のすぐ近くにあって、ときどき砂混じりの風が窓ガラスにあたって乾いた音を立てた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
海からあがって来た風
梶井基次郎 / 城のある町にて
白い波頭を均(なら)すように湖心を風の脚が移って行く
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
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たむろしていた風が、焚き火に吸い寄せられたように、庭の片隅から起ちはじめる
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西風がわずかに乾いた砂をさらさらと掃くようにして吹いている。
長塚 節 / 土 amazon
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風の音が笑い声のようにたえまなく鳴る
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
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川が大きな迂回をつくって湖面のようにひろがる
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風が汀(なぎさ)の潮騒とともに胸の中を吹き抜けて行く
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