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(夜の川の先に見える歓楽街の光)一直線につづいている夜の川の 彼方 の、道頓堀の光彩に見入った。川に光はなく、それは歓楽街に伸びて行く底深い一本の道に見えた。道は橋々をくぐって後方の、遠い高層ビルのほうにまでつづいて行く。 苔 や青みどろに 覆われた太い材木が浮かんでいたが、それも道に捨て置かれた黒い岩のようである。道の果てに四角いスクリーンがあって、そこにぽつんと七色の光が映し出されているのだった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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歓楽街・盛り場
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前後の文章を含んだ引用
......ら、本気で言うとるねんで」 じっとうつむいてしまったまち子の顔を覗き込むようにして、邦彦はそうささやいた。 幸橋の真ん中まで行くと、邦彦とまち子は欄干に寄って、一直線につづいている夜の川の彼方の、道頓堀の光彩に見入った。川に光はなく、それは歓楽街に伸びて行く底深い一本の道に見えた。道は橋々をくぐって後方の、遠い高層ビルのほうにまでつづいて行く。苔や青みどろに覆われた太い材木が浮かんでいたが、それも道に捨て置かれた黒い岩のようである。道の果てに四角いスクリーンがあって、そこにぽつんと七色の光が映し出されているのだった。 なるほど、自分はあんなところで生きているのかと邦彦は思った。あんな眩ゆい、物寂しい光の坩堝の中で生きているのか。「いやあ、うちら、遠いとこまで来てしもたんやな......
単語の意味
歓楽・懽楽(かんらく)
光彩(こうさい)
歓楽・懽楽・・・喜んで楽しむこと。
光彩・・・1.キラキラと輝く光。あざやかな美しい光。美しい輝き。
2.すぐれていて、よく目立つこと。
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