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土曜の宵の盛り場の公園ほど、人々に忘れ去られている所はない。静かに沈黙した夜気を選り分けて、二人は奥に歩いて行った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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閑散・人気(ひとけ)がない
歓楽街・盛り場
公園・広場
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前後の文章を含んだ引用
......るような気持になったのだ。 歩きついた所は公園だった。ホテルに行くとばかり思っていたスタンは少し意外に感じたが、そのままサユリに付いて石の階段を降りて行った。 土曜の宵の盛り場の公園ほど、人々に忘れ去られている所はない。静かに沈黙した夜気を選り分けて、二人は奥に歩いて行った。 サユリは何も言わずにブランコに腰を降して漕ぎ出した。スタンは、どうしてよいのか解らずに、花束を抱えたまま、その前に立ち尽くしていた。 サユリの漕ぎ方が力強くな......
単語の意味
夜気(やき)
宵(よい)
夜気・・・1.夜の冷えた空気。
2.夜の静かな雰囲気や気配。
2.夜の静かな雰囲気や気配。
宵・・・日が沈んでまだ間もないころ。夜が始まったばかりのころ。
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宮本輝 / 道頓堀川 amazon
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潮が引くように賑やかさの終わろうとしている夜の公園
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小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
休み時間になると一斉に動きだす空気。ペンケースに反射した光が天井に踊っていて、あと十分後のチャイムをみんなが心待ちにしている。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
製品は飛ぶように売れ──我々のキャンペーンは我々のいくぶん楽観的な予想さえをも越えて成功した──僕は数多くの人々に受け入れられていく。
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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聖人君子という概念に洋服を着せたような男性
石坂 洋次郎 / 颱風とざくろ amazon
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小さく固まって身を護ろうとする雑草の株のように、互いに寄り添って暖かみをを分かち合う
有島 武郎 / 小さき者へ amazon
岡本かの子 / 巴里祭
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岡本かの子 / 巴里祭
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