岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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霧・かすみ・もや
風
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前後の文章を含んだ引用
......織り込まれていたかの女は、前後の動きの中に入って却 って落着いた。「藻掻 いてもしようがない。随 いて行くまでだ」都会人に取って人混は運命のような支配力を持っていた。薄靄 を生海苔 のように町の空に引き伸して高い星を明滅させている暖かい東南風が一吹き強く頬 に感ずると、かの女は、新橋際まで行ってそこから車に乗り、早く家へ帰り度 いというさっきからの気持は、人ごとのように縁の遠いものとなり、くるりと京橋の方へ向き直り、風の流れ......
単語の意味
明滅(めいめつ)
頬(ほお・ほほ)
明滅・・・光が明るくなったり暗くなったりすること。明かりをつけたり消したりすること。
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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霧に濡れた線路が冷たく光を放つ
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
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初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、しまいぎわには四尺あまりの半切れ(=手紙用の横長の和紙)がさらりさらりと鳴って、手を放すと、向こうの生垣まで飛んで行きそうだ。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
麦わら帽子が、その風にさらわれた。あっと叫んだ時には、もうかなり高く舞い上がり、そのまま、海へと運ばれていく。波の上に、ふわりとかぶさった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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雨が白い糸となって対岸の色を消す
中沢 けい / 野ぶどうを摘む amazon
日本アルプスの谿々(たにだに)の雪は、ここから白壁を望むように見える。
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
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外ではほんとうにひどく風が吹いて、林はまるでほえるよう
宮沢賢治 / 風の又三郎
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