風が言葉のところどころを奪い取って、びゅうびゅう吹き過ぎていくため、邦彦には、老人の言う意味がすぐには理解出来なかった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:10% 作品を確認(amazon)
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よく聞こえない・不明瞭な音
風の音
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......の雑種犬の背を撫でた。「大変な年頃ですなァ」 と老人は選手たちを見ながらつぶやいた。「十二、三から、二十一、二までは、何でもかんでも、へっちゃらの時代ですよ」 風が言葉のところどころを奪い取って、びゅうびゅう吹き過ぎていくため、邦彦には、老人の言う意味がすぐには理解出来なかった。「私も、二十五の歳までは、あんなふうに元気でしたが、それ以来、まったく駄目になりました」「……はあ」「もともと、子供のころから弱かったんですが、それでもあのくら......
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風が強く、声はさらわれた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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清冽 な風が、どこからかかすかに吹いているのを感じた。
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