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巨大な地震か、すさまじい洪水に襲われた遠い地域の、悲惨な有様を伝えるテレビのニュース画像から目を離せなくなってしまった人のように(凝視する)
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:11% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......─自分がまさに死にかけている人のように見えることが──つくるの心をあらためて強く打った。そして彼は鏡に映った自分の裸身を、いつまでも飽きることなく凝視していた。巨大な地震か、すさまじい洪水に襲われた遠い地域の、悲惨な有様を伝えるテレビのニュース画像から目を離せなくなってしまった人のように。 おれは本当に死んでしまったのかもしれない、つくるはそのとき何かに打たれるようにそう思った。去年の夏、あの四人から存在を否定されたとき、多崎つくるという少年は......
単語の意味
悲惨(ひさん)
凝視(ぎょうし)
悲惨・・・気持ちが耐えられないほど痛ましいこと。また、そのさま。
凝視・・・目を凝らして一点を見つけること。目を大きく見開いてじっと見つめること。
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松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
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宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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