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(十和子を見つめる黒崎の目)黒崎のあの、十和子を突き抜けて遠い焦点を結ぶ高貴な獣のような目。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:44% 作品を確認(amazon)
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目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
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前後の文章を含んだ引用
......君を巻き込んでしまっているんだよ。それなのに金のことまで心配してくれて。だけど十和子の金で離婚するなんて、僕をそんなみっともない男にしないでほしいな〉 あの目。黒崎のあの、十和子を突き抜けて遠い焦点を結ぶ高貴な獣のような目。〈会えてよかった。十和子に会えてほんとうによかったよ〉 あの言葉が嘘であるはずがない。黒崎がすでにカヨに会っていたのだとしても、それでもあのときは十和子を愛して......
単語の意味
高貴(こうき)
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有島武郎 / 或る女
その目が合った一瞬のあまりの短さゆえなのか、あるいはふたりの呼吸かなにかがぴったりと同調したのか、奇妙な、しかし確信に満ちた兄との一体感というか合一感に襲われた。今、ふたりは同じことを考えている。考えていることが同じなのではなくて、ふたりが一緒に、ふたりがかりでひとつのことを考えている。誰にそんなことを聞いたことがあるわけではなかったけれども、血のつながった兄妹というのはきっとどこもこういう瞬間があるものなのだ、とこの時知花は思った。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
相手の眼が、慕いよる子のように瞳の中へ飛びこんでくる
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