両唇の角をちょっと上へ反らせるとひとを焦 らすような唇が生き生きとついていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......中などで会うと、復一は内心に敵意を押 え切れないほど真佐子は美しくなっていた。型の整った切れ目のしっかりした下膨 れの顔に、やや尻下りの大きい目が漆黒 に煙 っていた。両唇の角をちょっと上へ反らせるとひとを焦 らすような唇が生き生きとついていた。胸から肩へ女になりかけの豊麗 な肉付きが盛 り上り手足は引締 ってのびのびと伸 びていた。真佐子は淑女 らしく胸を反らしたまま軽く目礼した。復一はたじろいで思わず真佐子の......
単語の意味
焦らす(じらす)
焦らす・・・期待させつつもったいぶって相手をイライラさせる。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
素直に咲く花のように如才なく、微笑を湛 えていた。
岡本かの子 / 母子叙情
美しくひそめられた深刻な眉は、少女の笑顔にぱっと変わった。雲間から光が射すように、彼女は私に微笑みかけた。
よしもとばなな / 波 ──あとがきとして「まぼろしハワイ」に収録 amazon
微笑が顔に輝いた。
宮本百合子 / 伸子
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「口・顎」カテゴリからランダム5
両端には笑いの止んだ時でも消えない皺が付いていた。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
狂暴な力の溢れた顎
横光利一 / 日輪
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
どこにも入れられない私の気持ちに、テラテラまがいものの艶ぶきをかけて笑いかける
林芙美子 / 新版 放浪記
ふ、ふと湯玉が上ってくるように笑いの玉がこみ上げて来て、大きな声で笑っていた。
向田 邦子 / はめ殺し窓「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
身体を揺り上げるようにして笑った。
岡本かの子 / 雛妓
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