TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 既視感・デジャブ
それは永遠の昔に夢の中で聞いたような覚えもする。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
既視感・デジャブ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......の仕事を仕舞って、絵具を洗い落した石鹸臭い手をして、ひょっこり傍の叢 から現われ出るのを待ち受けているのであった。 むす子は太い素朴な声で、 「おがあさん」 と呼ぶ。それは永遠の昔に夢の中で聞いたような覚えもする。未来永遠に聴ける約束の声であるような気もする。そしていまそれを肉声で現実に聴くのだ。 かの女は身慄 いが出るほど嬉 しくなる。 だが、このむす子はなぜこう大きくなっ......
単語の意味
永遠(えいえん・とわ)
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
ここに意味を表示
既視感・デジャブの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
似たような写真ばかりなのだけれど、俺はここを知っている。山の形、道のカーブ、湖のスケール、鳥居の佇まい、畑の配置。散らばった体育館シューズの中でもなぜか自分の靴だけはすっと見つけられるみたいに、俺には自然に分かる。ガキの頃、夏休みに毎年遊びに行っていた親戚の田舎のような──実際にはそんな経験はないはずなのに、奇妙で強烈な既視感が、この場所にはある。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
妻の笑顔とは違う、しかしやはりずっと昔のいつか見たような、知っている感じの笑い方だった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
夢で不思議な所へ行っていて、ここは来た覚えがあると思っている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
このカテゴリを全部見る
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
からっぽの頭の底をこするようにして質問をひねり出した。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
思考力をすっかり内部へ追い込んでしまった
岡本かの子 / 母子叙情
同じカテゴリの表現一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ