南国の果物は香りが濃い。それだけに好ききらいもあるだろうが、一度好きになったら、たまらない味なのだろう。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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ドリアン
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前後の文章を含んだ引用
......ペッと甲板からはきだしたのは本当にバカだった。たくあんだって匂いだけかげばくさいけれど、たべればおいしいのだしと、今になってくよくよとくやしがっている。だいたい南国の果物は香りが濃い。それだけに好ききらいもあるだろうが、一度好きになったら、たまらない味なのだろう。*しかし南国ではリンゴや梨、みかんなどたべられないのだから淋しい。日本は果物にめぐまれた国で、あまり高価でもなく、一般の人々が果物をたべられるのはありがたい、し......
単語の意味
堪らない(たまらない)
堪らない・・・気持ちを抑えられない。気持ちを抑えられないくらい、素晴らしく素敵。なんともいえないほど素晴らしい。「仕事のあとのビールは堪らない」
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ドリアンの味、おいしさを伝える表現・描写(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
南国の果物は香りが濃い。それだけに好ききらいもあるだろうが、一度好きになったら、たまらない味なのだろう。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
かたい殻を削ってもらうと、中はみかん状のふくろになっていて、一ふくろの長さは十センチぐらいあり、フニャッとした、うすいみかん色のものなのだった。カラを削ったと同時に、一だんとくささが鼻をつき、食べられるというしろものではない。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
どろりとしたとろが、ドリアンの本来の味で、それは微かにコーヒーを混ぜた上質のソフトクリームに似ている
有吉佐和子 / 作家の自伝 109(熱帯の果物) amazon
臭いので名高いのはドリアンである。パイナップルのような大きさで、茶褐色の実の中に、カーキ色の生クリーム状のもので掩われた種がぎっしりつまっている。その一つ一つの大きさは、鶏卵ほどのものだったろうか。《…略…》舌にねっとりとしつこい味で、かすかに鼻を衝く匂があったが、私には嫌ではなかった。臭みを消すのには、中の堅い種を食べるといいといわれ、大いに通がって食べたりしたが、それはさほどおいしいものではなかった。
佐伯 彰一 / 作家の自伝 (109) amazon
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「果物(フルーツ)」カテゴリからランダム5
熟れた果実の重々しい香気が、噴煙のように沸き起こる
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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