水の辺 に立枯れてゐる蓬 の葉を、ゆする程の風もない。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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無風・風がない
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前後の文章を含んだ引用
......相違ない。――これが、利仁と五位との一行である事は、わざわざ、ここに断るまでもない話であらう。 冬とは云ひながら、物静に晴れた日で、白けた河原の石の間、潺湲 たる水の辺 に立枯れてゐる蓬 の葉を、ゆする程の風もない。川に臨んだ背の低い柳は、葉のない枝に飴 の如く滑かな日の光りをうけて、梢 にゐる鶺鴒 の尾を動かすのさへ、鮮かに、それと、影を街道に落してゐる。東山の暗い緑の上に、霜......
単語の意味
辺・畔(ほとり)
辺・畔・・・1.すぐ近くの場所。近辺。そば。あたり。
2.陸地と水面が接しているところ。川や海などの水際。岸。きわ。
2.陸地と水面が接しているところ。川や海などの水際。岸。きわ。
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風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
耳元でぐるぐる 捩れながら吹きすぎていく風の音
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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