星のごとき目の裏に溢れんばかりの涙を湛え
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瞳の潤い・なみだ目
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単語の意味
湛える(たたえる)
瑪瑙・碼碯(めのう)
湛える・・・水などの液体をいっぱいに満たす。気持ちを顔に表す。
瑪瑙・碼碯・・・宝石のひとつ、アゲートの和名。石英(せきえい)・玉髄(ぎょくずい[=微細な石英が集まり固形化した鉱物])・タンパク石の混合物で、赤褐色や白色などの縞(しま)模様をしている。名前の由来は、石の外観が馬の脳に似ることから。硬度7。
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涙目・瞳の潤いの表現・描写・類語(目・瞳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
眼は濡れた椎の実のようにつやつやと光っている
大江 健三郎 / 死者の奢り amazon
泣きそうな視線を、すがりつくように三田村へ向けた。
武田泰淳 / 風媒花 amazon
泣くとドブから水が溢れるように、形のはっきりしない涙がジワジワビショビショとにじむ目
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
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目・瞳の比喩表現の例文 一覧 ランダム5
小刻みに震えながら僕を眺めていた。まるで救命ボートの上から沈んで行く船を眺めるような目つきだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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泣くの比喩表現の例文 一覧 ランダム5
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「目・瞳」カテゴリからランダム5
眼が切り通しの坂くらいな勾配 で、直線に釣るし上げられて左右に対立する。直線とは鯨 より細いという形容である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「泣く」カテゴリからランダム5
虫のようにしくしく、長いこと泣いていましたよ。
梅崎 春生 / 桜島 amazon
赤児は 殆どひっきりなしに泣き続けた。 眉間 に太い 皺 を作って、小さい唇を震わしながら「ふぎゃあふぎゃあ」と云うように泣く。その声が謙作や直子の胸を刺した。そうして断えず聴いていると、 偶 〻 泣き止んだ時でも、耳の底からその声が 湧いて来た。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
この時どうして自分が泣いてしまったのかを考えることがあった。 結局のところ、精神的に酷く不安定だったのだと思うしかなかった。遼と父の死の悲しみだけでなく、帰郷して以来、知らず識らずに募っていた自身の境遇への感傷が、最後のほんの 些細 な数滴のために、表面張力を破って、 溢れ出してしまったかのようだった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
抱き上げてやると、泣き声は、どうして自分を一人にしたんだという怒りの気持ちを含んだ叫び声に変わった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
自分の両目が溶けだすように熱くなるのを感じた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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