八壺渓へ落ちかかる一条の滝
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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滝
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......ら世の尊崇をうけ、東京ではあまり知られていないが、関西から東海にかけて、この神社の名は高い。 多度山を背にした神域は、杉と楓の樹木におおわれ、本宮社殿の彼方に、八壺渓へ落ちかかる一条の滝がのぞまれる。この滝に打たれて信者が〔みそぎ〕をおこなうのだそうな。 こうした由緒ある神社だけに、おのずから、その門前町には風格がただよい、茶店で売っている名産......
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滝の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
地球のなかに飲みこまれていく白濁した水を呆然と見つめ続けた。
川村 元気 / 世界から猫が消えたなら amazon
真っ白に泡立ち騒いでいる滝壺から跳ね出されたように、魚が身を躍らせて滝の上に上る
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
川水は荒神橋の下手で簾 のようになって落ちている。
梶井基次郎 / ある心の風景
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
潮風に荒(すさ)びた皮膚が、黒ずんだ皺に塩さながらの粉をふいている
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
烈しい嵐が襲ってきた。船の主帆がくだかれて烈しい音をたてて甲板にぶつかった。《…略…》嵐のあとはふたたび風が 凪いだ。マストの帆は力なく垂れ、ただ真黒な影だけが甲板に死んだように倒れている病人たちの顔や体の上に落ちている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
沖では激怒した潮が波がしらに白いウサギを飛ばしながら走っている
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
桟橋から下を見ると深い水の色がきれいで、ずるずると足を引っぱられそうだった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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